我が家の老犬が昨日天国へと旅立ちました。 愛犬の死を体験してみた感想。







12歳のミニチュアダックスフントが癌で亡くなった日のこと

我が家では3頭の老犬を飼っています。
1頭が昨日天国へと旅立った12歳のミニチュアダックスフントの「ラビュー」(メス)

もう1頭が同じく12歳のミニチュアダックスフントの「くるみ」(メス)

そして13歳のポメラニアン「サリー」(オス)

3頭の老犬を飼っている環境もあって、このサイト(老犬との暮らし)を立ち上げた経緯がありました。

このサイトの中には「愛犬が死んでしまう前の心構えとペットロスの乗り越え方について 」という記事や「知っておきたい!老犬の最後の前兆はどんな症状があるのか5選 」という記事など、老犬の死について解説したこともありましたが、実際に愛犬の死を経験して思ったのが

「もー悲しさが半端ない!」

心構えとかペットロスにならない為にはどうしたらいいとか自分で記事を作っておきながら、

「すでにめちゃめちゃペットロス状態」になっています。

正直愛犬ラビューが死んでしまったことをこのサイトで記事にするかどうか悩んでいたのですが、しっかりとラビューの死と向き合う為には今の気持ちを文字で残しておいた方がいいと思ったので、気持ちを振り絞ってキーボードを叩いています。

まずは愛犬ラビューが天国に旅立った日のことを軽く振り返ってみると、3日か4日ぐらい前からそれまでガツガツ食べていたドッグフードを全く食べなくなってしまって、仕方がなくわたくしの手の上に何粒か置いて少しずつ食べさせていました。

明らかに元気がなかったのですが、半年ほど前にも「尿結石」の症状で食欲や元気がなくなったことがあったので、今回もまた「尿結石」かなと思っていたのです。

少し元気がない程度だったので、「phコントロール」のドッグフードを食べさせながら様子を見ようと思っていたのですが、愛犬ラビューの大好きな散歩に連れていくと全く「動かない」状態に。

これはまずい・・・

ちょうど土曜日の午前中で仕事が休みだったので、しっかりと目を離さず様子をみて、症状が悪化するようならすぐに動物病院に連れて行こうと思っていたのです。

その後はそれほど具合が悪そうな感じがなかったので、その日は動物病院には連れて行かず家でのんびりと過ごしていました。

異変を感じたのはその日の夜、寝た後の夜中3時ごろだったかなと記憶しています。

ラビューとは毎日一緒の布団で寝ていたのですが、明らかに寝ているその呼吸が弱い。

いつもラビューはわたくしの脇の下にあごを乗せて寝ているので横を向けばラビューの表情が間近で確認できます。

ジ―――っとそのラビューの表情、呼吸、鼓動を確認していると、次第に弱くなったり、また少し深く呼吸をするようになったりとかなり不安定な状態。

その寝顔を見ながら

もしかしたらもうすぐ死んでしまうんじゃないか・・・」

その時初めて「愛犬ラビューの死」を意識した自分がいたのです。

老犬とは言ってもまだ12歳。飼っている3頭の中では一番活発で運動量もあり、あと3年ぐらいは絶対に生きるだろうと勝手に思い込んでいたので、「ラビューが死ぬかもしれない」と感じたこの瞬間は正直焦りました。

「え?もしかしてもう長くないのかな・・・。」

「まさかラビューが?」

その弱々しい呼吸や鼓動をすぐ傍で感じながら

「明日は朝一で動物病院に連れて行こう」と決めたのでした。

そして運命の日曜日。

偶然にもその日は3月11日・・・。

東日本大震災の日でした。

動物病院は10時からなのですが、午前9時頃からラビューは明らかに元気がなく衰弱している感じに。

動物病院が始まる10時ピッタリに診てもらえるように少し早めに家を出て、病院に向かったのですが、車の中でもかなりラビューの状態が悪いのが見て取れました。

実はラビューは大の車嫌いで、車に乗った途端に吠えまくる犬なのですが、この時は全く吠えることもなく、完全に寝そべっている状態。

確実にラビューに「死」が迫っていることを感じ取ったわたくしは運転しながらもすでに涙目・・・。

「ラビュー死んじゃだめだからね」

「ラビュー大丈夫?」

必死で声をかけながら動物病院へ向かいました。

そして・・・。

受付を済ませて名前が呼ばれると診察室へ・・・。

診察台にラビューを乗せて先生に状態を説明すると、先生は目や歯茎、足やお腹を触診。

そして先生が一言

「これはかなり悪い状態だね」

歯茎をみせてもらうとピンク色であるはずの歯茎が真っ白な状態。

すぐに血液検査をしてもらう流れだったのですがここで問題が・・・。

注射の針を血管にさして血を抜こうとしてもまったく血が抜けない状態に。

ここからは正直ショックで細かく先生とのやり取りを覚えていないのですが、大まかには

「身体に血がまったく流れていない状態で、あと何週間とかそういうレベルではなく、今日一日が山になるほど危険な状態ですね」という感じで説明をされていたと思います。

ラビューが死ぬかもしれないと感じ取ってからほんの7時間か8時間。

ここから入院や闘病が始まるのかなと考えていたわたくしには「今日が山かもしれない」というその先生の言葉で完全にショック状態。

そうこうしている間にラビューは診察台の上でおしっこをしてしまったのですが、その色は「まっ黄色」

「この色はまずいね」

先生の言葉でラビューの状態がいかに悪いのか、その受け入れがたい現実がわたくしの心を簡単に折ってしまったのです。

その黄色な尿で大至急検査をしながら、先生は皮下注射など応急処置をしてくれたのですが、その処置中に現在のラビューの状況を丁寧に説明してくれました。

おそらく「肝臓がん」か「すい臓がん」。すでに手の施しようがない状態だと思います。

「今、治療はしているのですが、正直おそらく今日中、もしかしたら帰りの車の中で死んでしまう可能性もあるぐらい悪い状態です。」

他人の前で泣いてはいけないというその理性は、その先生の言葉で簡単に崩壊。

衰弱したそのラビューの目を見ながら、涙が溢れてきました。

そして先生の言葉は続きます。

「もし1週間前にうちの病院に連れてきていたとしても、状態はほとんど変わらないぐらいまで悪化していたんだと思います。だから、今日までおうちで一緒に暮らすことができてこのラビューちゃんも幸せだったんじゃないかと思います。もし1週間前に連れてきていたとしたら、今頃ご家族のいない病室でチューブだらけでいたと思うので・・・。」

先生のその優しい嘘がとても心にグッときて更に涙が溢れてきました。

「老犬なんだから健康診断を定期的にしておけばよかったのに」

そんな後悔も感じながら、とにかくこの最悪な現実を受け入れなければと一生懸命心を落ち着かせようと頑張る自分がいました。

更にその獣医師の先生は「紙に自分の携帯番号を書き渡してくれました。

「今日は土曜日で診療時間は12時までですが、午後からも手術でこの病院内にはいるので、もしラビューちゃんの容体が急変したら電話ください。」

「夜は何時ぐらいまでだったら電話しても大丈夫ですか?」と聞くと

「夜中でも大丈夫ですから、変化があったら電話ください」という返事。

あーー、この先生に診てもらえて良かったな・・・。

この先生とのやり取りで、ショックでパニック状態になっていた自分の心が冷静になっていくのを感じました。

本当に先生には感謝の言葉しかありません。

そして、診療が終わり、ゆっくりと車を運転しながら家に帰り、いつもの布団の中で休ませました。

一緒に布団に入り、いつもと同じくわたくしの脇の下にラビューはあごを置き、ゆっくりと呼吸をしていました。

それから約30分後・・・。

呼吸のペースが明らかに遅く、そして弱くなり、今にも呼吸が止まりそうに・・・。

「ラビュー、死んじゃヤダよー・・・」

「ラビュー、大好きだよー・・・」

おそらくそんな感じで話しかけていたと思います。
(あまりにラビューの「死」を信じられなかったので、正直あまり細かく覚えていないのですが・・・)

そして・・・

一つ息を吸ったあと

「コフッ!」

最後の呼吸が終わった音が口からこぼれ、動かなくなりました。

「ラビュー」

「ラビュー」

何度か話しかけましたが反応はなく、呼吸もなし。

心臓の音を確認しても、その鼓動は確認できず・・・。

まるで寝ているような安らかな顔で、ラビューは天国に旅立ったのでした。

老犬

愛犬「ラビュー」が旅立った後に残った感情は「悲しみ」と「後悔」

ラビューが天国へと旅立った後に次から次へと襲ってくる感情。

それは「悲しみ」と「後悔」でした

産まれたばかりのころから12年間も毎日一緒に暮らしてきたラビュー。

もはやペットではなく、間違いなく「家族」でした。

いろいろなところへ一緒に行って、たくさんの道を散歩して、いつも寝るときはわたくしにくっついて寝て・・・。

「あーあんなこともあったなー」

「こんなこともあったなー」

すべての思い出がフラッシュバックしてきて、ひとつひとつの思い出を考えては涙が溢れてきます。

そして、

「もっと美味しい物食べさせてあげれば良かったなー」

「もっといっぱい散歩してあげれば良かったなー」

「もっと早くに動物病院に行って検査すればよかったな・・・」

そんな「大きな後悔」が襲ってきました。

「老犬との暮らし」というサイトを運営していながら、結局愛する老犬に対して何もしてあげられなかった。

そんな自分が情けなくて仕方がありません。

あとがき

今回、自分自身で「愛犬の死」を体験してみて思ったことは「悲しみ」を感じるのは間違いない。

だってずっと一緒にいた愛犬ですもん。

家族ですもん。

でも、わたくしが体験した「大きな後悔」という感情は、しっかりと事前にやるべきことをやっていれば限りなく小さくできたのではないかと感じています。

しっかりとした定期的な検診や、栄養バランスのとれたドッグフード。さして補助サプリメントで更に健康な身体に。

そして、たくさん散歩して、たくさん触れ合って。

そんな風に暮らしていけば「大きな後悔」という感情に支配されることもないでしょう。

愛犬ラビューの死によって、そんな当たり前だけどとても大事なことを再確認させてもらいました。

うちにはあと2頭の老犬が残っています。

その2頭が天国に旅立つ時、今回と同じように「大きな後悔」を感じないためにも、しっかりと「やるべきことをやっておこう」と強く心に誓った3月11日だったのでした。