老犬の手術はハイリスクだから回避がベスト?後遺症や麻酔の危険性




飼っている愛犬が病気になってしまったり、怪我をした場合には「手術」をしなければならない場合があります。

犬の年齢が10歳を越え、老犬になってくると「手術」をするのに躊躇してしまう飼い主さんも多いようです。

老犬は基礎体力も衰えてきているので手術に耐えられないのでは・・・。
麻酔を使用して手術をした後、もしかして目を覚まさないのではないか・・・。
手術中に他の病気などが見つかり、大手術になりそのまま助からないのでは・・・。

老犬に手術をさせる」となるとどうしてもそんな不安を感じてしまいますよね

この記事ではそんな「老犬の手術のリスクと後遺症や麻酔の危険性」について解説していきます。


手術

老犬の手術はなぜリスクが高いといわれているのか

手術のリスクの大半は「手術時の麻酔」に関するリスクが占めています。

麻酔にはいくつかの副作用があり、若い犬に比べて老犬の麻酔のリスクの方が高いのが現実です。

具体的には、犬に麻酔を行うことで呼吸器の障害や心停止、血圧低下や循環器系の障害などが発生する危険性があるのです。

これは若い犬より老犬の方がリスクが高く、また、大型犬よりも小型犬の方がリスクが高くなる傾向にあります。

そして、麻酔の危険性の他にも、検査に現れないような異常が隠れている可能性がある為「老犬の手術はリスクが高い」と言われるのです。

健康な若い犬でも手術による麻酔で死亡する確率は0.2%~0.4%程度あるといわれています。

正確な数値はありませんが、老犬の手術による麻酔で死亡する確率は健康な若い犬と比べればさらに確率は高くなるでしょう。

特に老犬の麻酔で気を付けなければならないのが「腎臓」の状態です。

麻酔を行った後の後遺症で腎臓の機能が急激に低下し、急性腎不全を起こしてしまう危険性があるのです。

老犬の手術はリスクが高いから回避した方が良い?

老犬の手術による麻酔にリスクがあるのは説明した通りですが、リスクが高いのであれば「手術をしない方が良い」のではないかと考える飼い主さんもいるかと思います。

確かに老犬の麻酔にはリスクがありますが、手術をすることで病気や怪我を完治させることができ、長生きできる可能性が高まるのも事実です。

重要なのは老犬の現在の体力と手術前の検査の結果と信頼できる獣医師さんであること。

また、麻酔といっても局所麻酔や吸入麻酔、全身麻酔などいろいろな種類があり、病気やケガの症状により使い分けます。

犯されている病気やケガの種類とどの種類の麻酔を使用して手術をするのか、そして手術をすることでどの程度治るのか、手術中にどのようなリスクがあるのか。

そのような細かい話し合いを獣医師さんと行い、納得したうえで手術を行うことが重要なのです。

犬の手術が人間の手術よりも死亡率が高い理由

犬の麻酔での死亡率は健康体の犬で0.3%程度、病気などの疾患がある場合の麻酔による死亡率は1.33%程度です

この数値は人間の手術による麻酔が原因で死亡してしまう確率と比べるとかなり高くなります。
(人間の手術では数万件に1件の確率で麻酔による死亡事故が起きています)

人間の死亡率よりも犬の死亡率の方が高くなっている原因としては、人間のようにMRIや血液検査など精密な検査をいくつも行ってから手術するのに対して、犬の場合はレントゲンや心電図、血液検査程度しか行わないことがほとんどなので、どうしても事前検査で見つけられなかった異常が手術中に発見するというケースが増えてしまうのです。

また、手術中も人間の手術のように多くの人が関わっているわけではなく、動物病院の手術では執刀医と助手がいる程度になります。

そして、手術後においても、モニターでの経過をチェックする人間の場合とは違い、犬は手術後間もなくモニターを外してしまうので、手術後に体調が急変したことに気が付かないという問題もあるのです。これは、意識が戻った犬は暴れてモニター類が外れてしまうリスクがある為仕方がないことでもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

老犬の手術はリスクが高いのは間違いありません。

特に手術による麻酔が原因で死亡してしまうケースが多いのですが、しっかりと獣医師さんと話し合い、成功する確率や手術のリスクの内容に納得したうえで手術へ踏み切ることが重要になります。